作曲のやり方・作曲初心者の役に立つ定番コード進行11パターンを紹介!

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こんにちは、IxSA pjt代表・音楽家の朝日勇結です。

作曲やり方、作曲初心者の役に立つ定番コード進行11パターンを紹介したいと思います。

「作曲してみたい…でも、コード進行?難しそう…」

て感じる人は多いとおもいます。でも、コード進行って大体のパターンがお約束のパタ-ンがあるのです。ですので、自分でコード進行を作らなくても、既存のコード進行を組み合わせれば、何となく一曲作り上げてしまうものです。

また、コ-ド進行によりメロディ-も導かれて考えだせることもあるので、是非とも押さえておきたいポイントです。

では、紹介していきましょう。なお、パタ-ンはローマ数字の度数表記

(ダイアトニックコ-ド表記・Ⅰ-Ⅱm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅵm-Ⅶm7♭5)とKeyがC(ハ長調)のコード進行をあわせて書いてあります。

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もくじ

1. 定番コード進行11パターン

1645進行

度数:ⅠーⅥmーⅣーⅤ7

Key=C:CーAmーFーG7

世界中のPOPSのど定番。

あらゆる国の曲のヒットソングに使われてます。起承転結のコ-ド進行の鑑であります。

まず、このコ-ド進行を使いこなすのがいいと思います。後半のⅣーⅤ7をⅡm7-Ⅴ7に変えれば「ツーファイブ」になり、Jazz等でよく使われるドミナントモーションの一種にできます。次につなげたり、かっちりしすぎていると感じたるなら、Ⅱm7-Ⅱm7/Ⅴにすると良いでしょう。

爽やかな雰囲気があり、使い易いコ-ド進行です。

1345進行

度数:ⅠーⅢm7ーⅣーⅤ7

Key=C:CーEm7ーFーG7

これも、世界中のPOPSのど定番。

あらゆる国の曲のヒットソングに使われてます。先の1645進行が1位、この1345進行が2位となるでしょう。その位、使われるコ-ド進行です。先のコ-ド進行に比べ、

少し内省的ですがこちらも使いかってが良いコード進行です。

4536進行

度数:ⅣーⅤーⅢmーⅥm

Key=C:FーGーEmーAm

日本の音楽でよく出てくるのがのがこのコード進行です。

音楽プレ-ヤ-で音楽をシャッフル再生すればおそらく5曲以内にこのコードを使った曲が出てくるでしょう…という位でつかわれてます。あまりにも使われすぎで「このコードを使っときゃいいだろ」的な空気が音楽業界に流れていた。という事を聞いたことがあります。このコードの特徴はメジャーキーでも明るすぎず、日本人好みの雰囲気が出せるところ。ちなみにメジャーkeyの曲で使われることが多いですが、トニック感の薄いコード進行なので、Ⅵmに解決することでマイナーっぽく終わらせることができます。

4156進行

度数:ⅣーⅠーⅤーⅥm

Key=C:FーCーGーAm

このコードは洋楽などでもよく使われており、一曲まるまる通してこのコードだけという曲もあります。

サブドミナントから始まるコードなので浮遊感があり、お洒落な感じがしますね。因みに…

ティラ―・スイフトが歌っていたテラスハウスのテーマソング『We Are Never Ever Getting Back Together』は曲を通してこのコード進行をよりお洒落に変化したものが使われています。

要は、コ-ドに対してテンションになる音をうまく使っているという事です。

6451進行

度数:ⅥmーⅣーⅤーⅠ

Key=C:AmーFーGーC

90年代、世間を席捲した小室哲哉さんが愛用したコード進行です。

コードだけ聴いたら「なんか聴いたことあるな…」てなる人も多いのではないでしょうか。ボカロソングなどでもよく使われていて、有名な『千本桜』のサビもこのコード進行が使われてます。

6415進行

度数:ⅥmーⅣーⅠーⅤ

Key=C:AmーFーCーG
小室進行の3つ目と4つ目を入れ替えただけの進行です。

でも、かなり響きと印象が変わりますね。こちらのほうがより現代的で、爽やかな感じでちょっと感動的な感じもします。海外ではポップパンク進行とも呼ばれ、EDMで高頻度で使われたり、ハリウッド映画のBGMや主題歌などにも使われていていまして、その万能っぷりはスゴイです。とりあえず感動的な曲や盛り上がる曲が作りたかったらこのコード進行を使えばいけるような…。

邦楽だとLitaの「悲しみのハンタ-」のサビがこのパターン。

3456進行

度数:ⅢmーⅣーⅤーⅥm

Key=C:EmーFーGーAm

ちょっと暗くてエモーショナルなコード進行。

徐々に音が上がっていくので、盛り上がり感を演出するとき等に出番があります。Base Ball Bearの(抱きしめたい)で、冒頭からに使われています。

カノン進行

度数:IーVーVImーIIImーIVーIーIVーV

Key=C:CーGーAmーEmーFーCーFーG

コード進行の中で一番有名と言われているのがカノン進行と云われている此方だと思います。

もともとはパッヘルベルという作曲家が作った、『カノン』という曲に使われていたことから、この名前が付けられています。

一時期、名曲と呼ばれるJ-POPは、ほとんどこのコード進行つかわれていました。今では以前よりも使われなくなっていますが、ここぞというときに狙って使うことができるので、覚えておきましょう。

カノンコードのベースラインを「ド・シ・ラ・ソ…」と順次下降するパターンもよくあります。

ベースがド・シ・ラ・ソ…と下降するカノン進行

度数:ⅠーⅤ/ⅦーⅥmーⅠ/ⅤーⅣーⅠ/ⅢーⅡm7-Ⅴ7

Key=C:CーG/BーAmーC/GーFーC/EーDm7ーG7

こちらのほうがベースが滑らか聞こえませんか?

1564進行

度数:IーⅤーVImーⅣ

Key=C:CーGーAmーF

ビートルズの名曲『Let It Be』に使われていたコード進行。ゆえに、Let It Be進行ともいわれます。

日本ですとスピッツの『チェリー』のイントロ部分にも使われていました。言いようのない独特な切なさと爽やかさを帯びているので「感動コード」とも呼ばれています。

ちなみにアナ雪のテーマソング『Let It Go』のサビ部分もこのコード進行です。

Just The Two of Us進行

度数:IVM7ーⅢ7ーVIm7ーI7

Key=C:FM7ーE7ーAm7ーC7

ジャズの『Just The Two of Us』という曲で使われたことで有名になったコード進行。

椎名林檎さんがこのコードを使った曲をたくさん作っているので、別名「椎名林檎進行」「丸の内サディスティック進行」とも呼ばれ、日本ではそちらの名前の方が有名かもしれません。とにかくオシャレな響きがするコード進行、ジャズからきているので当たり前なのですが、シティポップブームが起こった最近の音楽シーンでも、よく使われるようになりました。ですが、そのまんまコード感丸出しで使うとジャズ要素が強い・ブラック・ミュージックぽいというより、「椎名林檎っぽい」とか言われてしまうかもしれません。

さて、

このコードの特徴は何と言っても2つ目のコードがセブンスになっているところ。ダイアトニックコード通りに行けばⅢm7(マイナーセブンス)になるところですが、ここでアクセントとしてセブンス化することで一気にジャズっぽいオシャレ感を演出しています。

下降転調パターン

度数:IV△7ーⅢm7ーⅢ♭m△7ーⅡm7

key=C:FM7ーEm7ーE♭mM7ーDm7

最後は、転調が入るちょっとむずかしいコード進行をどうぞ。

「IV△7ーIIIm7」のあとに全音下の「Ⅲ♭△7ーⅡm7」が来る進行でこのままどんどんと下がり続けることができますJ-POPではPerfumeや きゃりーぱみゅぱみゅの音楽プロデュースをしている、中田ヤスタカさんがよく使っている印象です。

小刻みに転調していくのでリスナーの耳を掴みやすいのではないでしょうか。

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2. コード進行についてもっと詳しくなりたいならば…

さて、一言にコード進行といっても色々な種類があることが分かったと思います。

ただ、

音楽をするうえでコード進行というのは、無視できない存在です。特に作曲をする人は、コード進行について詳しくなっておきたいものです。とはいえ、教則本等で独学の勉強もかなり難しい。コツとしては、コード進行の本などを読みつつ、コ-ド楽器を弾きながら、

ダイアトニックコ-ド《Ⅰ-Ⅱm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅵm-Ⅶm7♭5》をしっかり理解する事です。

とりあえず、上記のコード進行をつなげてみました。

Aメロ FM7ーE7ーAm7ーC/B

Bメロ AmーFーGーC・C#dim・C9

Sメロ CーG/BーAmーC/GーFーC/EーDm7ーG7

注目すべきは、各コ-ド進行の4小節目に入っているコ-ド。

Aメロは、次のコ-ドにつなぐためドミナント系の音をべ-ス音にこの事で、BメロのAmのル-ト音に下降していく音として滑らかになります。

次に難解なのは、Bメロの4小節目ここは、後半4分音符一つ一つでコ-ドが変わります。Sメロの頭のCに向かって、コ-ドを少しドラマティックにしています。最後のC9は9度のテンションコ-ドが次のコ-ドへの導き手になってます。そしてこのC9の前C#dimは、CからC9へ進むのを滑らかにするために入ってます。

Sメロの最後7・8小節目はⅡ-Ⅴ進行これは、Jazz等でも使われる王道のドミナントモ-ションです。

あまりコ-ド進行を変更せず組み上げますと、この様な感じになりますが、先ほど出てきたⅡ-Ⅴの理論を使えば更なるつなぎ方を考えだすことができます。

この様に、本等を読むで納得するだけではなく

自分実践して、実際に音を感じていくのが上達への近道です。

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3. まとめ

作曲初心者の人にとってコード進行は難しいイメージがあると思いますが、最初はいくつかパターンを覚え使うことから、スタートしましょう。また、今回紹介したコードはどれも頻出なので、ぜひ覚えて使ってみてください。

では、
今回はこんなところで終わりにします。
以上紹介したことが、
あなたの参考になりましたら幸いです。

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