こんにちは、IxSA pjt代表・音楽家の朝日勇結です。
作曲をやり始めた時に、気になる事の一つにKeyの設定があります。
歌モノの場合、「歌いやすければ、それで良い」という考え方もあるので、
歌手が、歌えなければ、歌いづらければ、変更していくようです。
と言っても、Keyが決まらないと作曲が出来ないので、
自分は歌モノ場合、男性Gメジャ-女性Aメジャ-と決めています。
因みに、VOCALOIDは最高音に近い響かせたい音がCなので、
これにあわせてKey を調整します。
ところで、なぜ男性Gメジャ-女性Aメジャ-かというと、
だいたい、歌モノ作曲は1オクタ-ブ+2か+3でメロディ-を作ります。
概の人が、この音域と、このKeyなら歌えるからです。
いくら歌モノがKeyを気にしなくても良いといっても、
Keyには1つ1つ意味があります。この意味がインスト曲やクラッシックには、
表現に重要な意味を持たせます。
今回は、Key意味・作曲する上でのスケ-ル(長・短調)の意味、決める指針を紹介したいと思います。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧下さい。
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もくじ
1.Keyとは
Keyとか、調とか言いますが、何て感じですよね。
ちなみに、上の画像のKeyは、Cメジャーです。
楽譜の初めに調整記号入っていませんからね。
簡単に説明すると、Keyとは、音階の第一音が何かとで決まります。
もし、音階の第一音がCであるなら、Cメジャ-かCマイナ-のはずです。
そして、音を低い方から高いほうへ、並べられたのをスケ-ル(音階)と言います。
メジャ-・スケ-ル(長調)
上の画像は、鍵盤上でCメジャ-・スケ-ルを赤丸で示したものです。
並びとして、
全-全-短-全-全-全-短‐と並んでます。
メジャ-・スケ-ルは全部この並びで、並んでいるので、
ほかのKeyも、鍵盤等で確認してみてください。
メジャ-・スケ-ルは、活発的や陽気さが表れる、明るい感じのするスケ-ルです。
マイナ-・スケ-ル(短調)
上の画像は、鍵盤上でCマイナ-・スケ-ルを赤丸で示したものです。
並びとして、
全-短-全-全-短‐全-全‐と並んでます。
メジャ-・スケ-ルは全部この並びで、並んでいるので、
ほかのKeyも、鍵盤等で確認してみてください。
マイナ―・スケ-ルは、悲しさや陰気さが表れる様な、暗い感じがするスケ-ルです。
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2.Keyの決め方
歌モノの場合、歌いやすければそれでいい。
歌手が、歌えなくてKeyを、変更することはよくあります。
身近なところでいうと、カラオケでもKey下げて調整してから歌う人いますよね。
つまり、歌モノ制作の段階で気にするのは「長・短調」だけでいい、という考え方もあります。
インストの場合、次に紹介するKeyの意味を、加味して作らないと、
うまく表現でききなかったりしますので、注意が必要です。
クラッシックは、云うに及ばずです。
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3.Keyの意味
クラッシクの理論になりますが、Keyには1つ1つに意味があります。
POPS等の歌モノには関係ないと思われがちですが、
以外に的を得てるところがあるので、ぜひ参考にして下さい。
C- 明るく真っ白なイメ-ジ・開放的
D♭-ピアノの小品に名曲が …
D- 神を連想させる・祝祭的
E♭-ベート-ヴェンの英雄のサウンド!
E –のどかな響き・自然のイメ-ジ
F – ホルンが活躍・牧歌的
G#/F♭-POPSで多少・ネコふんじゃった
G – 弦楽器が良く鳴る・春っぽい
A♭-黒鍵盤駆使のピアノ曲
A –D調とともに作曲家に人気
B♭-明るく軽やか・管楽器がよく鳴る
B-オーケストラで不人気・POPSで多い
Am-ストレ-トな「陰り」が魅力
B♭m-ごくわずかな使用例に名曲が…
Bm-響きにくい「暗い宿命」を描き出す。
Cm-光のC調と鮮やかな対比の影の短調
C#m-くすんだ幻想を思わせる響き
Dm-ドラマティックで「人生」を感じる
D#m-ほとんど使われない貴重な調
E♭m-ロック×クラッシクの作品で聞ける
Em-愁いのある響き・センチメンタルを誘う
Fm-黒鍵盤駆使のピアノ曲
F#m-くすんだ響き・個性的な曲が並ぶ
Gm-暗い響きだが、ダイナミックな曲が並ぶ
G#m-ほとんどの作曲家が選ばなかった貴重な調
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4.こだわると見えてくる世界
Keyの意味でも紹介しましたが、
Keyは楽器との相性もあるので、生楽器を使う曲を書く時は注意が必要です。
Keyには、これだけの特徴が備わっているので、どのジャンルであっても、
使わなければ、損をしている感があります。
「ある程度、こだわって制作してみてはいかがですか?」
ここで自分の経験談を、
先ほど、「歌モノはKeyをそこまで考えなくても良い」と紹介しましたが。
吉幾三さんの、雪國をカバ-させていただいた時、
譜面上ではギタ-コ-ドが、Aマイナ-・スケ-ルで書かれており。
オリジナルで歌う場合、Key Bm Capo2と指定がありました。
因みに、Capoとはギタ-に取り付けるクリップみたいなもので、
これでギタ-はある程度、簡単にKeyの変更する事が出来ます。
はじめにCapo付けずKey Amで歌ってみると、歌った感じでは楽曲がさらっとした感じで、何か物足りない感じがしました…。
しかし、
Key Bmで歌ってみると、楽曲を生かす情緒があふれる、
何とも言えない雰囲気を曲が醸し出しました。
Key Bmはそこまで歌いづらいKeyではないので、
これは、歌いやすさではなく吉幾三さんが、狙ってこのKeyにしたものだと、
自分は分析しています。
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5.まとめ
作曲をやり始めた時に、気になる事の一つにKeyの設定があります。
歌モノの場合、「歌いやすければそれで良い」という考え方もありますが、
インスト曲の場合そんなわけにはいきません。
Keyが決まらないと作曲が進まないのも事実としてあります。
そこで今回は、Key・スケ-ル(長・短調)とは何かを説明し、
そして、Keyの持つ1つ1つの意味を紹介しました。
以上、紹介したことが、
あなたの参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。