こんにちは、IxSA pjt代表・音楽家の朝日勇結です。
アドリブの芸術…Jazz。
これを、DTMで完全再現するのは至難の業です。しかし、Jazz風の曲を作る事は可能です。そこで今回は、「歌モノ・インスト」でジャズみたいな曲を制作したい貴方に…
DTMでジャズの作り方とジャズ風の作曲の方法のイロハを紹介します!
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もくじ
1.Jazzらしくするには
ジャズは自由な音楽、そして絶えず前に進んでいく音楽、独特のビ-ト感とタイム感のグル―ブ…やはり人と人が、弾いてケミストリ-が生まれる音楽。アドリブの芸術。打ち込みで制作するのは、とても困難のように思えますが、ジャズらしくするのは可能な事です。まずはそのための構成を紹介します。
楽器
イメージとしては、金管管楽器ですが…プレイするに、何と云う決まりはありません。絶えず先に進んでいく音楽なので、使いたいものを使ってください。
リズム
基本的には、オフビ-トの4ビ-ト。ただジャズは絶えず進んでいく音楽なので、全てがこの限りではありません。ただ、ジャズらしいタイム感と言うのがあります。このタイム感が無いとジャズらしくないことに為ります。この感じは、とりあえずたくさんジャズを聞いて掴んで下さい。
ただ簡単に説明するなら、スイングジャズではない前提で説明すると…。ドラムビ-トを打ち込むでも、プレイするでも、シンバルは1拍目3拍目は少し遅らせ、2拍目4拍目をジャスト。ハイハットを2拍目4拍目を少し遅らせる。お遅れ幅は64分音符から32音符位の幅ですが、しかしこのよれが、ジャズらしい、ビ-ト感を生み出します。ただ、打ち込みでもプレイで叩くでも、このタイム感が絶えず同じに出る様にしましょう。これが曲の基本になります。
コ-ド進行
ジャズは、アドリブの音楽です。既存曲からジャズ用の曲、演奏に使われている曲がかなりあります。この事から、新規にコ-ド進行を考える必要が無い位、コ-ド進行があります。
またコ-ド進行には、著作権が無いので、これを使用しての作曲は、全く問題ないのでこれを利用しない手は無いです。もっとも、ジャズに不可欠なコ-ドに対するテンションノ-トを追加し、オリジナルティを出すことを、忘れてはいけません。
コード進行は始めのうちは、耳で把握する事は難しいと思うので、ジャズの譜面集で有名な【ジャズ・スタンダ-ドバイブル】通称「黒本」を、利用して学びモノにしていきましょう。
べ-スライン
基本的に4ビ-トでドラムが叩くので、4分音符ウォ-キングべ-スを弾く事になります。専門的なべ-スラインを構築しようと思っても、ジャズのべ-シストには遠く及ばないので、ここは逆にシンプルなコ-ド進行が、4度進行時に上行時は「R-R-5-♭5」下行時は「R-♭7-6-♭6」はと進むシンプルなウォ-キングべ-スラインを作っておくのが無難です。
べ-スは弾くにしても、打ち込むにしても、ドラムで紹介したシンバル・ハイハットのタイミングの後ろになる位(裏拍では無いので注意)で、プレイや打ち込みをします。
メロディ-作曲
先ほども書きましたが、「黒本」のコード進行を利用し、ブル―スノートを意識して、メロディ-を構築していくのが良いでしょう。
基本となるメロディ-を考えたら、コ-ド進行構成を考えて、盛り上がるべき所は盛り上げ、基本メロディ-を繰り返したり変化させ、ちりばめていきます。ジャズでは、作曲してもテ-マとして最初と最後に弾くので、覚えやすく印象に残る曲を心がけましょう。
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2.DTMで作曲するには
1から、全ての楽器を弾いたり・打ち込んだりして、組み上げるのは至難の業なので、各楽器のジャズのMIDIデ-タ-を利用して作ることに為ります。
自分で弾けるパ-ト以外のオケを制作するにも、MIDIデ-タ-を音源選んで、張り付ければよい訳ではありません。先ほども書きましたが、オケ全体のタイム感グル―ブ感を出さなければジャズではありません。これは、MIDIを少しずらしながら、作り上げていきます。
コ-ド進行にしても、EZkeyを使って作っても、載せるテンションによってはMIDIのままでは、響きがおかしい所があるので、これも聞きながら修正していきます。
以上の事をざっと書き出すと下記の様になります。
・ドラムのMIDEは、シンバルは1拍目3拍目は少し遅らせ、2拍目4拍目をジャスト。ハイハットを2拍目4拍目を少し遅らせる。
・拍の頭をシンバル・ハイハットのタイミングの後ろになる位(裏拍では無いので注意)で、MIDEを打ち込む。
・コード進行は、ジャズの譜面集で有名な【ジャズ・スタンダ-ドバイブル】通称「黒本」を、参考にする。
・ジャズらしい、テンションノ-トをコ-ドに加える。
・メロディ-は、ブル―スノートを意識して、覚えやすく印象に残る曲作り上げる。
・絶えず、新しい音を意識してJazzと向き合う。
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3.まとめ
アドリブの芸術…Jazz。
これを、DTMで完全再現するのは至難の業です。言ってしまえば、楽器を使ってスケ-ル・リズムを自在に飛び回る、音の魔術師みたいなプレイヤ-達が作る音の芸術。打ち込みで再現するのは、不可能に近いものです。
ですが、Jazzにはもひとつの側面があります。絶えず新しい音を探して前に進み続け、変化していく音楽という面です。ここから考えれば、DTM/DAWでいかに困難であろうとも、挑戦していく価値はあります。もちろん、音大にジャズ学科がある位ですから、理論的にも学ぶことが多いです。でも派生から考えると、もっと自由でアグレッシブの音楽と分かるはずです。
そこで今回は、Jazz風の曲を作る事に着目し、「歌モノ・インスト」でジャズみたいな曲を制作したい貴方に…
DTMでジャズの作り方とジャズ風の作曲の方法のイロハを紹介しました。
以上、紹介したことが、
あなたの参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。
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