DTMでのEQの使い方・種類・特徴とオススメ6種類を紹介!

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こんにちは、IxSA pjt代表・音楽家の朝日勇結です。

DTMで曲を作り、ミックスマスタリングをする時に、ほぼ必ずと言っていいほど使うプラグインEQ(イコライザ-)。

ですが、このプラグイン。コンプレッサ-以上によく分からない。使うと音が変化するのは分かっても、それをどの様に使うかは謎という人はおられるでしょう。そこで本記事では…

DTMでのEQの使い方・種類・特徴とオススメの6種類を紹介します!

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もくじ

1.EQとは

EQ(イコライザ-)は、もともと各機材を通った音を補正する為に使用するものです。現代的使われ方としては音の補正だけでなく、音を劇的な変化を加える音の変化目的にも使われることがあります。

EQは音の補正等の為に使うことから、必要に応じて使用することが望ましいです。

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2.EQ種類

一口にEQと言っても、色々な種類があります。様々な特色やできることなどがあり、何を選んでよいか迷うところですが、ここでは種類・特色について紹介します。

デジタル

デジタルは周波数帯域やQを自在に変える事ができ、応用範囲が広いのが特徴。音質変化をグラフ上のカーブで見る事が出来るため使い勝手が良く、極端な音の変化を作り出す事が出来ます。あくまで、数値的に周波数を上下する為、プラグイン特有の色付けが少なくクリア-なサウンドです。

アナログ

アナログは、Low・Mid・Highとあらかじめ変化させれる周波数が決められています。デジタルはモノによっては、周波数変更が出来て10個所ほど動かせますが、アナログは4~5か所程度で決められた周波数変更しかできません。また、EQによっての変化も視覚的に確認できない為、使用には慣れが必要です。

この様に、書かれていると「アナログはやめた方が良いな」と思われそうですが、アナログ式のEQプラグインにには、実機の名器をシュミレ-トしたものが多く、独特の質感と温かみを音に味付けする事が出来ます。音を通すだけでもこれらの効果はあるので、音のアクセントとして使用するのも面白いです。

パラメトリックEQ

DTMで使うEQのほとんどは、パラメトリックEQで通称パライコEQです。グラフィックEQに比べて、幅広い周波数帯域を調整できるのが特徴です。また、フィルタ-的に使って低域や高域をバッサリカットしたり、ピンポイントで不要周波数帯域をカットする事が出来ます。

グラフィックEQ

音響さんやライブPAさんが良く使うEQ、グラフィックEQで通称グライコEQです。ギタ-等のエフェクタ-のEQもこのタイプですね。このEQは周波数帯域やフィルターの種類は選べませんが、必要時すぐに周波数帯域を調整できるので、ライブ等の即座に調整を要求されるPAや音響に使われます。

DTM等の音楽制作には、即座の対応は必要を要しないので取り入れるメリットは少ないでしょう。

アクティブとパッシブ

ここの話は実機ではかなり重要になりますが、プラグインでは「ああ…そういう音をシュミレ-トしているんだ。」位で読んでください。

実機のアナログEQの場合、アクティブとパッシブでは回路自体でもかなりの違いがあります。

・アクティブ

トランジスタやIC回路の増幅素子を駆使してEQ効果を作る。

・パッシブ

コンデンサ-の共振や、トランス昇降圧を使ってboost/catを行う。

と説明されても、分かりづらいとおもおうので簡単に言うと、【パッシブの方が音がクリ-ンでお値段が高い!】と考えて下さい。少し専門的なことを紹介すると、パッシブの回路でboostするとクリップによる音の歪やノイズが皆無と云う事。これが増幅素子を使ったアクティブだですと、どうしてもある一定のレベルから歪やノイズが乗ってしまいます。では、デジタルでプラグインとして再現できないのかと云うと、そっくりな音までは再現できてもboostよる歪等が無い状態を演算処理するのは、現段階ではできないようです。

この音が欲しい場合、実機のアウトボ-ドを導入を検討するしかありません。

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3.使用方法

EQは、基本的に音の補正の為に使います。つまり、ミックスマスタリング作業時に要となって使用します。ではどの様に使用するか?

基本的にEQはミックス時に、各音源に対してコンプレッサ-とセットで使用し、マスタリング時に2mixを補正調整する為に使用します。

EQで出っ張りすぎている周波数帯を調整しハイパス・ローパスで音バランスを整え、コンプレッサ-で必要な音量に揃えていきます。この時、EQでの積極的な音の変化を作るなら、補正の為のEQの後にプラグインを差し込みます。つまり、補正用のEQとコンプレッサ-の間に変化を付けるプラグインを差し込みます。

なお、EQはその時の音源により、どの様に変化させるかが決まります。ですで決まったカーブ設定は無いと思ってください。ただ、プリセットは自分の目指す音がそれであるなら、参考にしても良いでしょう。

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4.DTMにオススメ6種

単体のアナログ機材をそろえれるのが理想ですが、DTMerや宅録ユ-ザ-のは色々と現実味がない話です。そこで、活用されるのがプラグインでのEQです。

しかし、これもメ-カ-によっては結構なお値段がしたりします。ですので、数々あるEQの中から、お値段と相談しながら検討できるプラグインEQを6種類紹介します。

H-EQ

このH-EQは、是非導入していただきたいEQです。これを使い倒せば、おおむねのEQ処理は行うことができる優れものです。デジタルとアナログを融合した、優れたEQプラグインです。

Puig Tec EQs

ジャックジョセフプイグ氏が所有している、パライコEQの名器《Pulatec EQP-1A》をWavesが解析しシュミレ-トしたモデルです。ほぼハイパスとローパスしかできないモデルですが、これで十分質感を変化させれます。特に、EQを触ったことが無い初心者の方は、この手のEQから「イコライジングとは何か」を、学び取るのに最適なモデルでしょう。

TubeTech-EQ collection

こちらも、《Pulatec EQP-1A》をシュミレしたモデルになります。Wavesのものとはまた違った味付けになりますが、どちらが好きかは個々の感覚の問題ですので、特にここでは触れません。ただ言えることは、実機のアナログ機材の場合は結構個体差があります。そのことを加味すると、自分はどちらも正解だと考えています。

NI-Passive EQ

Manley Massive Passive EQをシュミレ-トしたプラグインです。UAD等からも出ていますが、お値段との兼ね合いから見て、これが一番コスパが良いと思います。

Ozone-EQ

OzoneのEQは、デジタルではとてもクリ-ンな音質で使いやすく、またアナログでは豊かな倍音が付加されます。また、どちらのEQも視覚的にも確認ができるので、とても使いやすいEQです。iZotopeは、AIだけでなく単体プラグインでも優秀です。

Necter-EQ

Necterのフォロ-EQは、ボ-カル処理にはこれが最強のEQでしょう。自分が聞いた話ではプロの方々も、これだけは欲しいという人が多いそうです。では何が凄いか、ボーカル処理で大変なのはピッチの揺らぎによる倍音の揺れです。このEQが出る前は、叩くべき周波数ピークを追うようにオートメイションで書いたりしていましたが、このEQは、自動的にピンポイントでピークを抑えることができる。非常に便利!

ただこのEQに頼りっぱなしでなく、自分でも処理が出来るようになって下さい。そうすればこのEQの、良い所も悪い所もしっかり理解できるようになります。

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5.まとめ

DTMで曲を作り、ミックスマスタリングをする時に、ほぼ必ずと言っていいほど使うプラグインEQ(イコライザ-)。ですが、このプラグイン。コンプレッサ-以上によく分からない。使うと音が変化するのは分かっても、それをどの様に使うかは謎という人はおられるでしょう。

ここまで読んでみて、EQとは音の補正に使い。ミックスマスタリングの要になるものという事は理解できたともいます。ミックスマスタリングのも一つの要となるコンプレッサ-については、こちらの記事をご精読ください。

【DTM/DAWに必要・重要なコンプレッサ-オススメ5種類と使い方♪】

EQにしろコンプレッサ-にしろ、DTM・宅録には重要なプラグインです。自分も使えるまで理解するのに時間がかかりました。しかし使い方が分かれば、とても便利なプラグイン達です。是非習得してください。

本記事では…

DTMでのEQの使い方・種類・特徴とオススメの6種類を紹介しました。

以上、紹介したことが、
あなたの参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。

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