歌い手歌ってみたの方が出来るミックスマスタリングやり方必要な物を紹介

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こんにちは、IxSA pjt代表・音楽家の朝日勇結です。

歌ってみたの音源や、歌い手さんがオーディション等に、デモ音源を作る時に必要となるのが、自分の歌声とカラオケまたは、各伴奏音源とのミックス・マスタリング作業です。

まあ、自分でやらず専門エンジニアかMix師等に頼むのもありだと思います。ただ、勝負音源ならともかく、毎回頼んでいたのでは費用がかさみます。

もし、録音でDAWを使っているならば、ミックス・マスタリングの技術を覚えて、依頼していた分の費用を軽減する事もできる可能性があります。今回の記事は…

ミックス・マスタリングをやりたいと思っている、歌ってみた・歌い手の方が作業が出来るように、必要な機材・プラグイン作業の仕方を紹介します。

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もくじ

1.ミックス・マスタリングとは

ミックスまたはミキシングと言われる工程は、ザックリ言うと音を混ぜ合わせて、自分の思い描いている音のバランスにする事。

録音物のピッチ修正やノイズ処理などをミックスと思われますが、それはミックスを行うための下準備です。

マスタリングとは、ミックス楽曲をどの様な再生環境でも、概ね同じ様に聞けるようにする作業です。例えるなら、パ-ティ-に参加する人が、しっかりドレスアップするようなものです。

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2.必要な機材

 

必要な機材は、PCで録音するのに必要なモノと、さほど変わりありません。

PC

DAW

エフェクトプラグイン

DTMをおこなう上で、必要なモノばかりだと思います。因みに、歌っていた等でDTMをおこなう上で必要なモノはこちらです。

PC-CPU/Corei5 以上メモリ/ 8GB以上 Corei3でも動かない事は無いですが、できればこのスペックは欲しい所です。

オ―ディオインタ-フェイス-そんなに高くないもので結構です。オ―ディオインタ-フェイス・コンデンサ-マイク・マイクケ-ブル等とDAWまで、一緒に入ったセットもあります。自分はこれをオススメします。

DAW-上記のバンドルで入っているモノで十分ですが、気になるモノがあればそれでもOKです。

マイク-はじめは上記のモノで大丈夫ですが、数を制作していくと良い(高価な)コンデンサ-マイクが欲しくなるかもしれません、ここで注意点です。マイクは精密機械です良い物になればなるほど、取り扱いには注意して下さい。

マイクスタンド-コンデンサ-マイクを、手で持って歌うわけにいかにので、マイクスタンドを使いましょう。卓上用でも、ブームタイプマイクスタンドでもどちらでもOKです。

ポップガ-ド-息が当たるノイズを抑えるのと、マイクの保護の意味でも、あった方が良いです。

ピッチ補正プラグイン

歌録りした後に、音程を修正できるプラグインソフトです。代表的なソフトは、MeldyneとWaves-Tune等があります。どちらもとても使い易すく便利なソフトで音質の劣化も少ない所が良いです。

ピッチ補正プラグインはDAWに最初からインソ-ルされているモノもあります。cubase ProにはVariAudio、studio one professionalにはMeldyneの入門クラスが、入っています。

エフェクトプラグイン

ミックス・マスタリングのプラグインと言えばやはり、Wavesです。プロも御用達のプラグインで、ここのプラグインを買っておけばまず間違いないです。

WavesプラグインセットのMorgan Page EMP Toolboxには、ミックス・マスタリングに使い易くプラグインの操作を覚えていくのに良いプラグインが、セットで入っています。

AIである程度、仕上げてくれるプラグイン良いなら、iZotopeをオススメします。Tonal Balance Bundleこのセットを使いこなせば、概ねのミックス・マスタリングは完結します。あとは…リバ-ブのプラグインで、PhoenixVerb by Exponential Audioがあればよいでしょう。

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3.やり方

ミックスをするには、まずある程度の下拵えが必要です。この下拵えを解説しつつ、具体的なミックス・マスタリングのやり方を紹介していきます。

伴奏のテンポを検出

まずは、カラオケのテンポを検出してください。DAW自体にテンポを検出する機能がある場合もありますし、自分でやるならば、カラオケのバスドラムの音を基準に波形を見ながら1小節を合わせ、テンポを見つけるやり方か、面倒であるなら、DJソフト等に楽曲を読み込ませて、テンポを検出する方法もあります。

録音物の頭出し

まずは、カラオケの音の先頭を小節の先頭にシッカリ合わせます。

これをやっておかないと、後で修正録り直しするにも、場所の目安が分からなくなります。

「録音の基本なので、ここはしっかり合わせて下さい!」

また、カラオケのオ―ディオ・ファイルと、歌の録音ファイルの先頭は、シッカリ合わせておきましょう。誰かにミックス・マスタリングを、依頼するなら必須です。

これをやっておかないと、依頼されたエンジニアが、カラオケと歌のすり合わせに、余分な時間を取られてしまいます。自身の作品のクオリティ-にも影響が出る事なので、シッカリ合わせましょう

。なお、自分でミックス・マスタリングするのであっても、録音始めは歌が入る前の小節の先頭から録音を始めましょう。

録音物のノイズの除去

録音の無音部分と思われる所にも、結構いらない音が録音されているものです。無音部分はカットしましょう。その後、オ-トフェ-ドで、フェ-ドイン・フェ-ドアウトを掛けましょう。

そのままだと、音の入りにノイズが入る事もあります。ノイズをしっかり消したいならば、iZotopeのノイズ除去プラグインRX 8を、使うのも良いでしょう。

ミキシング

ミキシングの為に、歌の録音物に少し手を加えます。いるのは、コンプレッサ-・EQ・デェッサ-。かけ方は以下のとおり。

コンプレッサ-=ボ-カル設定があるなら選択し、録り音が小さい所でスレッショルドを、コンプが少しかかる程度に設定。

EQ=まず低音は、音質が変わらないところまでカット、波形を見て飛び出てすぎる場所の周波数を、Qを少し狭めてゲインを落とします。大体、2・3か所処理すれば良いです。

デェッサ-=耳に痛い周波数・不快帯域を、圧縮するプラグインです。スレッショルドを下げていき設定します。音のイメ-ジとしては、全体がバランスよく聞こえる状態にする感じです。

これらの事をして、歌の録音のミックス準備します。そして、カラオケと馴染ませていきます。

ここで、ダウンロ-ドしたカラオケの注意点なのですが、リバ-ブ・ディレイなど空間系の処理がしていないモノをダウンロ-ドして下さい。

ミックス時にカラオケと歌を馴染ませるのに、リバ-ブ・ディレイなど空間系のプラグインを使用するからです。もし、無ければiZotopeのRX 8でリバ-ブを消す処理をするしかありません。

iZotope RXの基本的使い方については、【神ソフトプラグイン、iZotope!(RX 7編・パート2)】をお読みください。

ミキシング手順は以下のとおり。

ミキシングを支援してくれるiZotopeのAIソフトプラグインは、【DTMミキシングiZotope tonal balance control】こちらの記事をお読みください。

1.カラオケ・歌の録音ファイルの音量を―5dbに設定

2.両ファイルを聞きながら歌のファイルだけ使い、音量を自分が馴染んだと思う音量に設定する。

3.FXチャンネルを制作しリバ-ブ設置、自分の考えている空間をプリセット探し決定、

4.各音源ファイルのセンドにFXチャンネルを設定し、カラオケファイルでリバ―ブの掛りの設定をします。リバ-ブプラグインにwat/dry設定があるなら、wat/dryの設定で空間の大きさを決定する。歌の録音ファイルのセンドに送るリバ―ブの量で掛かり方をカラオケに馴染むように調整する。

5.納得いく状態に出来たら、WAV/24bitで書き出し。

マスタリング

一般的に、音圧をあげる工程と思われがちですが、違います。マスタリングとは、商品レベルになる様に、最後のトリ-トメントをする工程です。工程としては以下のとおり。

1.ミックスとは別の、プロジェクトを立ち上げる。

2.自分の目指す感じの、曲の音源をなるべくWAVで呼び込む。WAVで呼び込む理由は、圧縮されていない音源が欲しいからです。

3.ミックスした自分の曲ファイルを張り付ける。

4.マスタ-チャンネルに、EQとマキシマイザ-をこの順番で立ち上げる。Wavesなら、H-EQとL3マキシマイザ-です。

5.自分の音源をEQを見ながら聞いてみて、波形が飛べ出すぎている所の、周波数を必要量下げる。

6.自分が目指す曲のサビ部分と自分のサビ部分が、同じような音圧になるようにマキシマイザ-のスレッショルドを下げていき合わせていく。

7.出来上がったものを、ミックスダウンで書き出して完成。書き出すファイルは、自分が必要な形式でよいです。

なお、iZotopeのOzoneなら、以上の事をAIがある程度仕上げてくれます。

Ozone使用法については、

こちらの記事【DAWマスタリングソフトiZotope Ozoneの魅力と操作法を紹介!】をお読みください。

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4.まとめ

歌ってみたの音源や、歌い手さんがオーディション等に、デモを作る時に必要となるのが、自分の歌声とカラオケまたは、各伴奏音源とのミックス・マスタリング作業です。

毎回、専門エンジニアかMix師等に頼んでいたのでは、費用がかさみます。もし、録音でDAWを使っているならば、ミックス・マスタリングの技術を覚えて、依頼していた分の費用を軽減する事もできる可能性があります。

奥が深く簡単ではない作業ですが、やってみるだけの価値は必ずあります。以上、

ミックス・マスタリングをやりたいと思っている、歌ってみた・歌い手の方が作業が出来るように、必要な機材・プラグイン作業の仕方を紹介しました。

以上、紹介したことが、
あなたの参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。

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